川島高校(吉野川市)の野球部監督を務める男性教師(40)が、1年生の男子部員(16)を平手打ちする体罰を加えていたことが14日、分かった。男性教師は13日から部の指導を見合わせている。

 学校関係者らによると、男子部員は9日、体育の授業で走り方が悪かったとして、体育教官室で別の教師から注意を受けた。その際、そばで見ていた教師が、自分が部活動で指導している部員の態度が悪いことに腹を立て、右手で顔を平手打ちした。部員にけがはなく、その後の部活動にも参加している。

 教師は11日に生徒宅を訪れて生徒と保護者に陳謝した。同校は県教委と県高野連に報告。15日にも野球部員の保護者を対象に説明会を開く。

 林博子校長は「生徒の心を傷つける体罰は絶対にあってはならず、大変申し訳ない。事実関係を詳しく調べ、再発防止に努める」と話している。

 同校野球部は2010年春、21世紀枠で選抜高校野球大会に初出場した。