第25回参院選は4日に公示され、21日の投開票日に向けて17日間の選挙戦に入る。前回2016年に引き続き、「徳島・高知」選挙区(改選数1)は合区で行われる。安倍晋三首相は憲法改正を争点として挙げ、自民党は公明党と合わせ改選過半数の63議席確保を目標に掲げる。野党は10月に予定されている消費税増税の延期や凍結を求めており、主張は真っ向から対立。全部で32ある1人区で統一候補を擁立し、勢力の拡大を目指す。

 「徳島・高知」選挙区には、高野光二郎(44・自民党現=公明党推薦)、松本顕治(35・無所属新)、石川新一郎(65・NHKから国民を守る党新)の3氏が立候補を予定している。

 高野氏は「人口だけの観点で議員数を削減することは地方衰退を加速させる」と、合区の解消を訴えている。食料やエネルギーの自給率を向上させ、経済的、外交的に自立した国家を目指すと強調。人工知能(AI)などの最先端技術を使って作業を効率化することによる農林水産業の振興や、国土強靱化による災害対策を主張している。

 松本氏は消費税増税について「食費を削らなければならないほど困窮している人もいる。税金の取り方を変えれば増税は必要ない」と中止を掲げる。安倍政権に関しては「うそをつき、改ざんをする政治を続けさせていいのか」と指摘。大企業や富裕層に応分の税負担、大学の学費軽減や最低賃金の引き上げ、保育・介護の充実などを訴える。

 石川氏は、NHKの受信料制度への異議を主張している。

 合区で行われる2回目の参院選だが、前回とは異なり、いずれも徳島県に地盤がない3氏が立つ。徳島を主戦場に活発な前哨戦を繰り広げており、現職の高野氏を、共産党公認から無所属での出馬に切り替えた野党統一候補の松本氏が追う展開で、事実上の与野党の一騎打ちとなりそうだ。

 徳島選挙区の現職三木亨氏(51)は、今回の選挙から導入される、比例代表で非拘束名簿式とは別に優先的に当選する「特定枠」で処遇される見通し。

 「徳島・高知」選挙区の有権者数は6月1日時点で約125万人。前回から約3万人減少する見通しとなっている。