20年ぶりの女性研究員となった岩井さん=県警本部

 徳島県警の科学捜査研究所(科捜研)に、神戸市出身の岩井千紘研究員(25)が採用され、20年ぶりに女性研究員が誕生した。中学生の頃からの夢をかなえた岩井さんは「化学の力で事件、事故を解決したい」と意気込んでいる。

 岩井さんは幼少期から生き物や化学に興味を持ち、小学生の時に両親からプレゼントされた顕微鏡で、池の中のプランクトンや植物の葉、服の繊維などを観察。中学、高校では生物部に所属した。

 科捜研の研究員を目指すきっかけは、中学生の時に「探究心を犯罪捜査に生かしてみればどうか」と学校の先輩に勧められたこと。「好きな分野で世の中の安心・安全に役立つなら」と決意し、大阪薬科大に進学した。

 研究員の求人が全国的に少ない中、2019年度採用の徳島県警の試験に挑み、新卒で合格。4月に県警察学校に1カ月入校した後、5月から薬毒物や繊維の鑑定などを行う科捜研の化学科で、鑑定の補助や検査技術の研究をしている。

 職場の上司は「好奇心が旺盛で職場が明るくなった」と期待を寄せる。岩井さんは「事件や事故の背景にも向き合い、人の心や人生を救えるような研究員になりたい」と話している。