観光客を案内するガイド(右端)=美波町奥河内の薬王寺

 美波町日和佐地区の名所を案内する「観光ボランティアガイド会日和佐」が、8月に10周年を迎える。案内した人数は延べ7900人超。ガイドの高齢化や人手不足に悩みながらも、美波町の魅力を伝えようと観光客を案内してきた。会は10周年を記念し、8月の土日曜に四国霊場23番札所・薬王寺で現地ガイドを行う。

 会の結成は、美波町を舞台にしたNHK朝の連続テレビ小説「ウェルかめ」の放送(2009年9月~10年3月)がきっかけ。これを機に県南への観光誘客事業を始めた県が町商工会に委託して無償ガイドを募り、09年8月に9人で発足した。

 日和佐駅構内に待機所を構え、原則1人が常駐してガイド希望者に対応している。薬王寺、アカウミガメの産卵地・大浜海岸、日和佐の町並みなどを巡る3コースがあり、予約なしでも案内する。

 最初は未経験者ばかりで、戸惑いながら活動した。当初からの会員岸美津男さん(72)は「初めてのガイドが終わった瞬間のほっとした気持ちを今でも覚えている」と言う。

 当番の会員が急に出られなくなった際の交代要員の手配など、苦労は絶えなかったものの、観光客に喜んでもらおうと要望に合わせてコースや時間を変えたり、新しい店ができると見学に行ったりした。榮清文さん(70)は「あっという間だった。チームワークの良さがあったからこそ続いた」と振り返る。

 井上勢一郎会長(71)は「日和佐の活性化になればという思いでやってきた。観光客の喜ぶ顔が一番うれしい」と話す。ガイドをしたお客さんから後日届く手紙も楽しみだ。

 課題は会員の高齢化と後継者不足。現在、17人が登録しているものの、事実上、ガイド活動ができるのは10人足らずで、新たな会員を募っている。問い合わせは会<電0884(77)0768>。