被爆資料として展示されている焼け焦げた三輪車=徳島市の県立21世紀館

 広島平和記念資料館所蔵の被爆資料などを紹介する「ヒロシマ原爆展」(県遺族会、県など主催)が10日、徳島市の県立21世紀館と県戦没者記念館(雑賀町東開)で始まった。犠牲者の遺品や惨状の写真など約150点が並び、核兵器の恐怖や平和の尊さを伝えている。

 焼け焦げた三輪車や水筒、変形したガラス瓶をはじめ、原爆投下直後の写真や放射能でうずくまる人の絵、復興への道のりを示したパネルなどを展示。来場者は熱心に眺めながら、被爆者や遺族の苦悩と向き合っていた。

 海陽町奥浦の濵順子さん(77)は「真っ黒の弁当箱を見て怖くなった。戦争は二度と起こしてはならない」。資料館の滝川卓男館長は「子どもにも足を運んでもらい、被爆者や遺族の悲しみを知ってほしい」と話した。

 会期は21世紀館が30日まで、戦没者記念館は8月7日まで。7月13日に戦没者記念館で被爆体験者が講演する。入場無料。