鳴門市は2017年度、移住を促進するため、空き家の活用に向けた取り組みを進める。一定期間住んでもらう「お試し」滞在事業も始める。
空き家対策では、「空き家バンク」を設ける。専用ホームページに、市内の空き家の間取りや外観、建築時期などの情報を掲載し、入居希望者と所有者を結び付ける。これまでの調査で、利用可能な空き家が10件ほどある。
リフォームの補助制度も設ける。空き家バンクへの登録を予定しているか、登録している物件が対象で、所有者と利用希望者いずれかの申請でも交付される。最大80万円まで補助する。
お試し滞在事業は、市内に移住を検討している人に対し、滞在費を補助する。同行者2人までで、1人当たり1日3千円、最大10日まで支給する。
徳島県が2015年度、転入者に初めてアンケートを実施したところ、転勤や進学を除いた県内の「移住者」は612人で、鳴門市は阿南市、三好市に次ぐ54人だった。
関連予算として379万円を17年度当初予算に盛り込み、開会中の市議会3月定例会に提案している。