イグアノドンの仲間の全身骨格

翼竜の全身骨格

2018年に勝浦町で見つかった「ワニの背骨」の化石

2018年に勝浦町で見つかった「竜脚類恐竜の歯」の化石

2018年に勝浦町で見つかった「獣脚類恐竜のすねの骨」の化石(いずれも県立博物館蔵)

 「とくしまの恐竜時代」と題した企画展が、19日から9月8日まで徳島市の県立博物館で開かれる。昨年、勝浦町で1億3千万年前の地層から見つかった獣脚類肉食恐竜の骨など、県内産の化石130点が展示される。近年、多くの発見があった勝浦町産の化石がまとめて紹介されるのは初めて。海外産の恐竜の全身骨格標本(レプリカ)や県外産の動植物の化石など70点も注目される。

 県内は恐竜時代(三畳紀、ジュラ紀、白亜紀)の地層が広く分布する。勝浦町の白亜紀前期の地層からは相次いで恐竜の化石が発見されている。

 そのうち、獣脚類肉食恐竜の骨の化石は、全国的にも貴重だ。左脚のすねの骨(長さ19・5センチ)は迫力がある。歯の化石(4・5センチ)は肉食恐竜のものと思われる。竜脚類恐竜の歯(約3センチ)は初公開。この恐竜は全長10メートルを超す草食恐竜ティタノサウルス形類で、国内では最大級の大型恐竜とされる。

 勝浦町の恐竜化石を含む地層(ボーン・ベッド)からは恐竜以外も多様な化石が見つかっている。中四国で初めて発見されたワニの化石は、背骨の一部(4センチ)が並べられる。

 白亜紀前期の恐竜の全身骨格2体の展示も人気を集めそうだ。一つはブラジル産の翼竜で、翼を広げた大きさが4・5メートル。もう一つは中国産の全長4メートルほどの鳥脚類草食恐竜イグアノドンの仲間だ。

 四国で初めて見つかった恐竜の化石は、勝浦町で1994年に発掘されたイグアノドン類の歯(1・6センチ)で、今回はこれも展示される。 企画展は、勝浦町で県立博物館が中心になって進める発掘の成果が分かる貴重な機会となる。辻野泰之学芸員は「今後も調査が進むにつれ新たな発見が期待される。化石を身近に感じる絶好の機会なので、夏休みに家族で楽しんでほしい」と話している。7月21日、8月4日、9月1日の午後2時から展示解説がある。