第40回全国高校野球選手権大会で準優勝し、小松島港で大勢のファンに出迎えられる徳島商の選手たち。板東英二投手と原菊太郎知事が握手する場面が捉えられている=1958(昭和33)年、本社所蔵写真

 大勢の人に囲まれ学生帽姿の生徒が並び、一番手前では握手をしている。この写真は1958(昭和33)年8月22日、甲子園球場で開かれた第40回全国高校野球選手権大会で準優勝し、小松島市の小松島港に帰ってきた徳島商の選手たちを出迎える様子を捉えたものだ。

 握手している生徒は現在タレントとして活躍する板東英二さん。準々決勝の魚津(富山)戦で延長18回再試合を投げ抜いた。惜しくも決勝で敗れたとはいえ、その熱闘ぶりに県民は歓喜。これほど多くの人が出迎えに駆け付けた。

 板東さんと握手しているのは当時の県知事・原菊太郎氏。この後、選手たちは徳島市民会館で開かれた「徳島商野球部の大健闘を讃える会」に参加し、3千人を超える市民から熱狂的な歓迎を受けた。

 甲子園の40回大会は初づくしの大会だった。参加校に沖縄代表が加わったのが初、ナイター試合が行われたのは徳島商対魚津戦が初。そして、延長18回再試合が適用されたのもこの試合が初めてだった。