エシカル消費ってなんかいな。素直に聞けるほど、まれな言葉ではなく、むしろ最近、頻繁に耳にする。となれば、会話の中にさりげなく差し挟まれても、うんうんと、知ったかぶりをしているに限る

 「エシカル(倫理的)」。はあ? これではなあ、と思っていたら、16日付本紙夕刊に、県の担当者のまとまった答えが出ていた。小椋昇明次長はこう説明する。「人や社会、環境、地域にやさしい商品やサービスを選ぶ思いやりのある買い物の仕方、となります」

 分かったようでいて、分からない。要は、物を買うときの選択基準として、「地球や社会のためになるか」を付け加えようということらしい。節電や節水のほか、マイバッグを持参しレジ袋を使わないことなども、その中には含まれるそうだ

 100年後も200年後も人間が暮らしていける環境を、何とか残しましょうよ。そのために今、私たちができることは何か考えましょうよ。生活の在り方を一度見直してみましょうよ

 そういうことなら、もう少しぴたっとくる言葉がありそうなもの、と思いはするけれど、今のところ「エシカル消費」の代替案が見当たらない

 取りあえずは、看板の文句よりも行動の方が大事だ。倫理的とくればかなり身構えてしまうが、「まずは」と始められることは、たくさんありそうである。