写真を拡大  GITANEの再始動ライブに向けた意気込みを語るエルディング純さん‖徳島新聞社

 徳島市出身のエルディング(旧姓森岡)純さん(48)がボーカルを務め、2002年を最後に活動を休止していたロックバンド「GITANE(ジターン)」が、結成20周年を記念して17年ぶりに再始動する。20日に東京、27日に大阪でライブを行う計画で、既に東京会場のチケットが完売するなど大きな反響を呼んでいる。生活拠点のスウェーデンから一時帰国したエルディングさんが、活動再開までの道のりや思いを語ってくれた。

 GITANEは、メジャーデビューして全国区で活躍した県人5人組ロックバンド「PTON!(プトン)」のボーカルだったエルディングさんと、東京出身の本田毅さん(ギター)、聡さん(ベース)の兄弟で結成され、1999年にデビューした。

 エルディングさんが作詞、本田兄弟が作曲を手掛けた退廃的ムードの漂う楽曲と、感情を揺さぶる歌声や演奏が耳の肥えた音楽ファンや専門家から高く評価されたが、所属事務所の経営不振に伴いわずか3年で活動休止を余儀なくされた。

 3人は一緒に仕事をするなど交流を続けていたものの、エルディングさんが音楽活動を通じて知り合ったスウェーデン人の建築家と結婚して2007年にストックホルムへ移住したこともあり、バンドとして再び活動することはなかった。

 学び直しのために娘2人を育てながらストックホルム大に入学したエルディングさんは「必要なものを必要な人に届ける仕事をしたい」と考えて教員免許を取得した。小学校で音楽の魅力を自身の経験を交えて伝える一方で、音楽活動からは遠ざかっていた。

 転機が訪れたのは17年末。聡さんから20周年に合わせた活動再開の提案があり、昨夏に東京で集まって話し合った3人は「GITANEの音楽が今の時代にどう受け止められるか知りたい」との意見で一致し、再始動することを決めた。

 エルディングさんは17年を経たグループの変化について「人間的にも技術的にも成長して、昔と同じ曲を演奏しても深みが増している」と説明し「進化した私たちの音楽を通して聴く人が新たな発見をできるライブにしたい」と意気込む。

 徳島が大好きで、毎年里帰りしては購入した県産のしょうゆや味付けのりをストックホルムに持って帰るというエルディングさんは「10代の頃から応援してくださっている地元の皆さんもライブに足を運んでもらえたら」と呼び掛けた。

 大阪公演は阿倍野のライブハウス「ROCKTOWN」で午後6時開演。チケットは前売り5500円(当日500円増)で、ローソンチケットとイープラスで販売されている。