キックボクシングのスパーリングと称し、ボクシンググローブをはめた拳で従業員を殴って死亡させたとして傷害致死と傷害の罪に問われた徳島市鷹匠町2、飲食店経営の男(40)に対する裁判員裁判の判決公判が18日、徳島地裁であり、藤原美弥子裁判長は懲役4年(求刑同7年)を言い渡した。

 スパーリングと称した行為が、スポーツとして許容されるかどうかが争点。弁護側は「練習中の事故で正当な行為」と無罪を主張していた。

 判決理由で藤原裁判長は「死亡や重い傷害など重大な結果を生じさせる危険性の高い行為だった」と指摘。「十分な指導力や知識もないまま、軽率に危険なスパーリングを繰り返した」と非難した。

 被害者の母親は「被告人がこの法廷で述べた反省の言葉が本物かどうか、これからの行動で判断していきたい」とコメント。被告の弁護人は「被告と控訴するかどうか相談する」と話した。

 判決によると、昨年3月9日、被告が経営する徳島市栄町1の飲食店で従業員の男性=当時(20)=の顔や頭を殴って外傷性脳腫脹のけがを負わせ死亡させるなどした。