第25回参院選は21日投票、即日開票される。6年半に及ぶ安倍政権の評価や年金、消費税増税、憲法改正などを主な争点に、改選124議席を巡って与野党が激しい攻防を展開。自民、公明両党に日本維新の会などを加えた「改憲勢力」が3分の2を確保するかどうかが焦点で、集票合戦が激しさを増している。前回2016年に続いて合区選挙となった「徳島・高知」選挙区(改選数1)は事実上の一騎打ちとなっている与野党候補が共に高知県が地盤で、徳島での投票率の低下が懸念されている。

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 「徳島・高知」選挙区には▽石川新一郎(65・NHKから国民を守る党新)▽高野光二郎(44・自民党現=公明党推薦)▽松本顕治(35・無所属新)▽野村秀邦(69・無所属新)―の4氏が立候補。高野氏を松本氏が懸命に追いかけている。

 石川氏はNHKの受信料制度に異議を唱え、インターネットを通じた直接民主主義を主張している。

 高野氏は、合区の解消や社会保障の充実、南海トラフ巨大地震対策などを訴え、農林水産政務官としての実績もアピールしている。徳島、高知両県で組織力を生かし、党所属の国会議員や県議、首長らの支援を受け、推薦を受けた公明党とも連携。自民党幹部や閣僚が次々と来県して県内での知名度不足を補っている。

 松本氏は野党統一候補として憲法改正や消費税増税への反対を主張。老後資金2千万円問題を批判し、現政権からの転換を訴えている。所属する共産党がフル回転しているほか、両県の野党県組織と市民団体も支援し、浸透を図っている。徳島での知名度向上のため、終盤に入り県内での個人演説会を増やしてこ入れした。

 野村氏は10月に予定されている消費税増税の中止などを訴え、独自の戦いを展開している。

 比例代表には徳島県から、自民党現職の三木亨氏(52)と、共産党新人の山本千代子氏(70)が立候補している。三木氏は非拘束名簿式とは別に優先的に当選する「特定枠」で処遇された。山本氏は消費税増税の中止や改憲反対を主張している。

 21日の参院選投開票日を前に徳島県内では20日、阿南市の伊島投票区で繰り上げ投票が行われる。時間は午前7時から午後8時まで。