夜空を彩る大輪の花火。港の水面が色付き、見上げる観客から歓声が上がる=小松島市小松島町

 夏の風物詩の一つに花火大会がある。夜空に打ち上げられ、鮮やかな大輪が描かれる花火は、体の芯に響く音とともに夏本番を感じさせる。

 近年は火薬の改良などで煙が少なくなり、色もより鮮やかになっている。打ち上げもコンピューターで制御され、連続打ち上げなどさまざまなコントロールが可能になったという。花火師の現場にも最新の技術が生かされている。

 小松島市の徳島小松島港を中心に行われた「小松島港まつり」のフィナーレを飾る花火大会を訪ねた。1934年に新港が完成したことを祝ったのが始まりで、80年を超す歴史がある県内最大規模の花火大会である。

 当日はあいにくの小雨だったが、日没の時刻を過ぎると岩壁に大勢の人が集まり始めた。浴衣姿の女性や子どもの姿も見え、にぎわいが増してくる。

 午後8時に上がった1発を皮切りに、プログラムに従って次々と花火が打ち上げられ、夜空と港の水面が華やかに染まった。圧巻は後半の大玉花火。直径300メートルに達するという大輪は迫力があり、観客から歓声が沸き起こった。

 これから県内各地で花火大会が開かれ、さまざまな花火を見ることができる。毎年のことながら楽しみである。