美人画の黄金期を築いた巨匠らの作品が並んだ特別展=徳島市の県立近代美術館

 国内屈指の近代美人画コレクターとして知られる培広庵さんの作品を集めた特別展「美人画の雪月花|四季とくらし」が20日、徳島市の県立近代美術館で始まった。愛好家らは美人画の黄金期を築いた巨匠の名作に酔いしれた。9月1日まで。

 大正、昭和初期の作品を中心に105点を展示。美人画の黄金期を築いた上村松園の「桜狩の図」は振り袖姿で花見に出掛ける令嬢の柔らかな表情や、桜の舞う情景を通して春の雰囲気を表現している。「阿波よしこの」の名手お鯉さんがモデルとされる北野恒富の「阿波踊」も注目を集めた。

 初日は培広庵さんの解説があり、約120人が参加。貴重な美人画を所蔵する近代美術館を「憧れの場所」と紹介し「『いい美人画を見るなら徳島に行きなさい』と言われてきた。展示会を開けたのはコレクターとして名誉」と語った。

 徳島市新浜町3の飲食店店員山田弘美さん(47)は「どの作品も細部までしっかり描かれており、興味深かった」と話した。

 特別展は、文化の森総合公園開園プレ30周年と徳島新聞創刊75周年記念事業として開かれた。