阿南高専 逃げ切れず

 ▷2回戦(第2試合)
 
城 西
阿南高専
 
阿南高専対城西 9回表、城西2死満塁、小山が中越えの3点三塁打を放ち6-4と逆転する=鳴門オロナミンC球場

 [評]城西が九回2死から逆転勝ちした。2死一塁から平石の適時2塁打で1点差に迫り、さらに満塁と好機を広げ小山の中越え3塁打で逆転した。最後は3番手の平石が逃げ切った。阿南高専は四回に松永、小川の連続適時打で先行。同点に追い付かれた八回には中軸の連打で2点を勝ち越したが最後に力尽きた。

阿南高専・松永健吾

 阿南高専・松永健吾(先発で粘投。打っては2安打2打点)「立ち上がりから良かったが、暑さもあり体力を奪われた。2安打もチームが負けたのでうれしさはない」

 

 

 

 

 終盤本領発揮の猛攻 城西

 春季大会に続く2回戦突破を果たした城西は八、九回だけで計7得点の猛攻を見せた。終盤にようやく本領を発揮した打線に土肥監督は「勝負どころでつながってくれて良かった」と頬を緩めた。

 ヒーローは5打点をたたき出した4番小山。九回には1点ビハインドの2死満塁の場面で打席へ。2ー2からの4球目を振り抜いた当たりは中堅手の頭上を越える勝ち越し3点三塁打となった。「最後まで諦めず下位から粘り強く回してくれたので、何とか期待に応えたかった」と会心の一打を喜んだ。

 接戦になった1回戦も終盤に打ち勝ち、打線の勝負強さが光る。「暑い夏の大会は打たないと勝てない」(土肥監督)と冬場からしっかり振り込み、普段の練習でも7割以上を打撃に費やす。吉﨑主将は「その成果を出せた」と胸を張る。

 ただ、ベースカバーの遅れなど守備面では課題を残した。吉﨑主将は「次戦の富岡西は簡単なミスを見逃してくれない相手。きっちりと修正して挑む」と2日後の対決へ闘志を新たにした。

 富岡西、攻め手緩めず 脇町は14四死球が誤算

 ▷2回戦(第1試合)
 
脇 町        
富岡西 5×         12
                                  5回コールド
富岡西対脇町 5回2失点で勝利した富岡西のエース浮橋

 

 [評]効率よく得点した富岡西が大勝した。先行を許した一回、浮橋、田の長打で3点を奪い逆転。その後も攻撃の手を緩めず、五回には相手投手の制球難に乗じ、長短3安打で5点を挙げて試合を決めた。エース浮橋は立ち上がりに2点を失ったが5回を投げ切った。脇町は投手陣の14四死球が誤算だった。

脇町・篠原大輝主将

 脇町・篠原大輝主将(一回に先制の三塁打を放つ)「逆方向の意識で変化球を狙ったのが良かった。二回以降にあと1、2点取れていれば展開は変わっていた」

 

 

 

 

 立ち上がり反省
 富岡西の右腕浮橋は一回に適時3塁打を浴びるなど不安な立ち上がり。「初戦で硬さもあり、抑えようという気負いが出てしまった」と反省を口にする。

 だが、アクシデントが思わぬ転機になった。三回の打席で右膝外側に死球を受け、試合を一時中断して治療。その後立ったマウンドでは「いい感じに力みが抜けた」と、小気味よい投球で三者凡退を重ねた。選抜大会で優勝の東邦(愛知)を相手に好投し「もう一度あの舞台へ」と意を強くする。「気を抜かず次戦もしっかり投げる」と表情を引き締めた。

 チーム一の努力家 工藤祐輝捕手(脇町)
 
亡き母に示した成長

 「ストライク先行でいこう」。第1シードの富岡西を相手に、なかなか投球が安定しない投手に常に声を掛けリラックスさせようと努めた。ミットの芯で取ることでいい音を鳴らし、投手に球が走っていることをアピールし続けた。

 入学時は一塁手だった。捕手に指名されたのが1年の秋。同学年の捕手経験者が退部し、監督が「体つきががっちりしているし真面目で努力家。性格もいい」と白羽の矢を立てた。けがをして試合に出ていなかったこともあり「チャンスが巡ってきた。挑戦しよう」と決めた。

 中学3年のときに母を病気で亡くし、一時落ち込んだ。しかし、丈夫な体に産んでくれた母に感謝し、成長を誓った。学校では生徒会長を務めるなど何事にも前向きに取り組んできた。

 捕手に指名されてからは、先輩に配球のポイントや球を捕る動きなどを教わった。動画も参考にいろんなプレーを練習で試した。富岡西戦で先発した手塚は「配球に悩んでもサイン通り投げればうまくいった」と信頼を置く。

 卒業後は大学に進学し野球に一区切りつける予定。野球部での2年余りを振り返り「自分の力だけではできなかった」と支えてくれた仲間をはじめ周囲に感謝した。

 徳島商17得点で快勝 つるぎの反撃2点止まり

 ▷2回戦(第3試合)
 
つるぎ        
徳島商業 8 ×         17
                                 5回コールド
徳島商対つるぎ 1回裏、徳島商1死一、二塁から左翼場外へ3点本塁打を放ち笑顔でホームインする村田(中)

 [評]徳島商が11安打17得点で快勝した。一回1死一、二塁から村田の3点本塁打で先制。二回は楠本の中前打を足場に西村、石上、西森、桒内の長短打など打者一巡の猛攻で一挙6点を奪い、四回の8得点で試合を決定付けた。つるぎは二回に桒原、三回に谷の適時打で反撃したが、投手陣が踏ん張れなかった。

つるぎ・細川駿

 つるぎ・細川駿(徳島商の村田に先制3ランを浴び)「打たれたのはインハイの直球。四回の最後の対戦は打ち取りたかったが四球で残念。でも力は出し切った」

 

 

 

 

主砲口火の一発
 徳島商は自慢の打線が爆発した。火を付けたのが頼れる主砲・村田。一回、1死一、二塁で初球の直球をフルスイングすると、高校通算31本目の本塁打は大きな弧を描いて左翼場外に消えた。「甘いコースは少ないので初球から思い切って振っていった」と笑顔で話した。

 大会前はアッパー気味になる悪い癖が出ていた。雨天延期の間の練習で、ヘッドの位置やスイングを修正した。最高のスタートを切った村田は「もう1本の気持ちが出てしまうので、勝利に貢献できる打撃を心掛ける」とチーム打撃を強調した。

 城南、全員安打で圧倒 小松島西は3安打に終わる

 ▷2回戦(第4試合)
 
城 南         15
小松島西        
                              5回コールド
城南対小松島西 1回表、城南の久島が中越え二塁打を放ち口火を切る

 [評]城南が長短13安打で圧倒した。一回に4安打を集めて3点を先制。二回には岡本が右前打で口火を切ると、3連続四球を絡め、田宮、森本の適時打など打者9人で一挙6点を奪った。小松島西は四回に原田、三木の連続タイムリーで2点を返したが、城南の左腕後藤の前に3安打に終わった。

小松島西・原田壱成

 小松島西・原田壱成(四回に適時打を放ち)「強く振ることを心掛けた。1本出てよかった。それまでは追い込まれてからタイミングを外されて苦労した」

 

 

 

 

 初球攻撃で勢い
 城南は投打に小松島西を圧倒した。打線は一回、先頭の久島が「狙っていたカーブがど真ん中にきた」と初球を完璧に捉え、中越え二塁打でチームを勢いづけた。その後も甘く入った球を逃さず強打。長打5本を含め、全員が安打を記録した。

 投げてはエース後藤が四回以外、一人も走者を出さずパーフェクトピッチング。失点した四回について後藤は「決めに行った球が抜けてしまった」と反省。次戦の徳島商戦をにらみ「今日のような投球では打たれる。必ず修正する」と気持ちを入れ直した。