堤防上でくす玉を割り、完成を祝う式典参加者=美馬市脇町

 国土交通省が美馬市脇町拝原の吉野川北岸で、無堤地区解消のため整備を進めてきた「脇町第一堤防」(全長3460メートル、高さ約7メートル)の竣工式が26日現地であり、行政関係者や地元住民ら約100人が44年越しの完成を祝った。

 堤防下の仮設テントで行われた式典では、四国地方整備局の名波義昭局長が「吉野川は幾度となく大洪水を引き起こし、住民を苦しめてきた。堤防完成後も引き続き、流域の治水施設整備を進めたい」とあいさつ。藤田元治市長は「堤防の完成は住民の悲願だった。脇町東部地区の治水安全度が高まった」と述べた。

 市無形民俗文化財・三味線餅つきもあり、「市三味線もちつき保存会」の北崎組が軽快なリズムに合わせて息の合ったきねさばきを披露し、花を添えた。

 この後、堤防上に移った藤田市長や地元の小学生らがくす玉を割り、長かった築堤工事の完了を祝った。

 築堤事業は1973年に着手。河川敷にあった一般廃棄物処分場のごみを掘り返し、別の場所に埋め戻す工事を巡り、住民が中止を求めて提訴したことなどから約20年中断。昨年10月にごみを移す作業を終え、工事を再開していた。総事業費は59億円。