四国地方の梅雨明けが発表され、ようやく夏空が広がってきました。最高気温が30度を超える「真夏日」が増え、市民ランナーも一息つく時期でしょうか? いいえ、そうとは限りません。7月28日、高知県北部の本山町に続々とランナーが集まってきました。

地元の高知をはじめ徳島・香川・愛媛などから続々と参加するランナー

 「第32回 高知・本山汗見川清流マラソン」。この大会はハーフ(約21キロ)や10キロなどの部門があり、吉野クライミングセンターを発着点に汗見川沿いを往復するコースです。夏場の大会は珍しく、すぐに定員(1300人)が埋まるほど好評です。

 初出場となる私は、ハーフにエントリー。ただ7月21日の豪雨で土砂崩れがコース上で発生し、ハーフ部門は距離が11キロに変更となりました。自然災害は仕方がありません。むしろ、そんな状況下でも柔軟な対応で開催してくれたことに感謝し、スタートです。

スタートを待つランナー

 午前8時40分、薄雲で日差しは和らいでいるものの、気温25・8度。前日の雨で湿度も相当高いです。目標タイムは1時間以内と決めましたが、ペースは特に意識せず「頑張れるまでいく」という、あいまいなまま走り出しました。

汗見川沿いを走るランナー

 折り返しまでは、おおむね緩やかな上りが続くようです。約3キロ地点で周りのランナーの呼吸が乱れてきました。私も既に汗だく。「まだ半分も来ていないのに…。おかしい。息苦しい。ほんまきつい」と心の中にいる“リトル(矢)”が早くも弱音です。1キロ5分20秒前後をキープするのがやっとで、夏場のレースを甘く見ていました。

折り返し付近の上り坂

 折り返し地点が近づくと、急な上り坂が現れました。想定外の難所に「うそ!?」と思わず声が出た気がします。しかしここが頑張りどころと思い、歩き始めるランナーを尻目にペースは落としませんでした。振り返れば、この時点で気力を全て使い切った気がします。無事に折り返すと、再び“リトル”がささやき始めました。|続く|(矢)