甲子園出場を決め、抱き合って喜ぶ鳴門の応援団=鳴門市の鳴門オロナミンC球場

鳴門高校の甲子園出場決定を伝える速報を受け取る買い物客(右の3人)=鳴門市撫養町

 令和初の甲子園へ―。鳴門高校(鳴門市)が富岡西高校(阿南市)を下し、2年連続13度目の甲子園出場を決めた30日の全国高校野球選手権徳島大会決勝。大差をつけての勝利に、三塁側スタンドに詰め掛けた応援団は歓喜に沸いた。春夏連続の出場を逃した富岡西の応援団は、最後まで戦い抜いた選手に惜しみない拍手を送った。

 鳴門の7点リードで迎えた九回裏の守備。西野知輝投手が富岡西の最後のバッターを三振に仕留めた。「よっしゃー」。生徒や保護者は紺色のメガホンを突き上げ、抱き合って喜んだ。

 西野投手の父泰三さん(41)=鳴門市大麻町大谷、会社員=は「最後までよう投げてくれた」。母美佳さん(40)は「気合で投げ抜いたと思う。甲子園でも頑張ってほしい」と期待を寄せた。

 4番の浦和博選手は、準決勝まで6割を超える打率でチームを引っ張った。父善博さん(50)=徳島市津田町3、自営業=は「勝てない時期もあった。聖地に戻るんだという強い気持ちで練習した成果だ。精神的に強くなった」と目を細めた。

 富岡西の一塁側スタンドでは、バス5台で駆け付けた生徒160人が声をからした。最後までマウンドに立った浮橋幸太投手の父輝倫さん(56)=阿南市上中町、阿南第一中校長=は「お疲れさんと言ってあげたい」とねぎらった。

 

 本社が速報 徳島・鳴門で配布

 徳島新聞社は30日、鳴門高校が2年連続13度目の甲子園出場を決めたことを伝える速報1千部を鳴門市内3カ所で配った。

 「鳴門高校 甲子園出場おめでとう!」の見出しで、選手の集合写真や校歌も掲載。撫養町の量販店前では午後4時45分ごろから、徳島新聞販売店会鳴門支部が買い物客らに渡した。

 近くの豊田多美子さん(77)は「強敵を相手に勝って良かった。甲子園でも頑張れるよう、寄付をして応援したい」と話した。

 徳島駅前でも「鳴門が甲子園へ 8―1で富岡西下す」との見出しの速報を張り出し、通行人に200部配った。