7月28日にあった「第32回 高知・本山汗見川清流マラソン」。大会には運動不足の後輩記者も誘いました。後輩は二の足を踏んでいましたが、「実力の差を見せつけてやろう」、なんて下心があったような、なかったような。

 ハーフコース(約11キロ)を折り返し、残りは5キロ余り。後輩もぴたりと並走しています。帰りは緩やかな下りが続くと思っていましたが、なかなかスピードが出せず、気分的にほぼ平たんなコースです。「なんか損しとる」などと“リトル(矢)”の声に耳を傾けていると、後輩が前に出ました。

 

 

 6キロ地点を過ぎた頃、後輩との差が徐々に開いてきました。シャツを引っ張りたくなる瞬間です。追い付こうと思っても足は動かず「(後輩は)20代だから」「健康第一。無理は禁物」と、言い訳が得意な“リトル”のささやきが止まりません。経験上、エネルギーにまだ余力はあるのですが、それを生かすだけのメンタルがありませんでした。

 

 後輩との勝負は決しましたが、レースは続きます。各所に設けられた冷水を頭からかぶり、汗だか水だかで分からないぐらいシャツはぐっしょり。コース上では、そんなヘロヘロのランナーたちをお年寄りや親子が懸命に励ましてくれます。やはり大会の醍醐味は地元の声援。最後の最後で一番大事なことを思い出しました。

 

 

 結局、1時間3分17秒でゴールです。すると一足先に走り終えた後輩が麦茶を手に「お疲れさまです」。思わず「僕がやりたかったやつ!」と叫びそうでしたが、残念ながら反論もできず、自らの小物感をかみしめるしかありません。それはさておき、お互いの健闘をたたえ、完走後のお楽しみタイムに入ります。

 会場では、冷えたトマトの丸かじりという昭和を感じさせる「おもてなし」がありました。そして、お待ちかねの汗見川で水遊び。大勢のランナーと一緒に火照った体をアイシングです。汗、熱、敗北感…さまざまなものを流してくれました。

 

 夏場のレースは思い通りにいきませんでした。ペース配分や暑さ対策、基礎体力、さらに気力も必要です。夏休みの宿題がたくさん出ました。成長への伸びしろと考え、また走り出します。(矢)