勤務先の鳴門市の小学校で着替える男児の動画を撮影したとして、神奈川県警横浜水上署は31日、児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)の疑いで、鳴門市内の小学校男性教諭(41)を逮捕した。

 逮捕容疑は16日午後、私物のタブレット端末で、プール授業の前後に着替える4年生の男児2人の裸を撮影したとしている。容疑を認めている。

 署員がインターネット上で見つけた、別のわいせつ動画を教諭が販売しようとした書き込みなどを基に捜査。16日に教諭宅を家宅捜索し、タブレット端末を押収したところ、授業の動画が確認された。

 教諭は2016年度から同校に勤務。本年度から4年を担任していた。

 撮影された16日は男児22人が教室におり、教諭は着替えの指導を行っていた。

 市教委は16日に署から問い合わせを受け、翌17日に教諭から聞き取った。「外部に流出はさせていないが、自分の欲求のために取り返しのつかないことをしてしまった」と話し、16年度と、今年6月下旬にも同校で複数回、男児を撮影したとしている。

 同校の校長は「大変申し訳ない。被害児童らのケアに全力を尽くし、学校の信頼回復のために教職員一丸となって取り組む」とコメントした。

 保護者「子どもの心のケアを」

 「児童や保護者からの信頼も厚く、真面目な人柄だったので驚きを隠せない」。教諭の逮捕を受けて鳴門市教委は31日、事実確認と報道機関への対応に追われた。

 市教委によると、教諭は2003年に県教委に採用された。これまで目立ったトラブルはなく、16日まで通常通り出勤していた。

 16日に警察の問い合わせで事態を把握した市教委は29、30日、被害児童2人の保護者に説明し、謝罪した。31日夜に小学校体育館で開いた緊急保護者会には約140人が出席。保護者はショックを受けた様子で「子どもたちの心のケアをしっかりしてほしい」との声が上がったという。

 1日の登校日には校長が全校児童に説明するほか、市教委で臨時校園長会が開かれる。

 教諭は普段から私用のタブレット端末を使って、児童に教育関係の動画やホームページを見せるなど活用していたという。教室への私物の電子機器持ち込みについて規定はない。

 安田修教育長は「決して許されない事件。電子機器の取り扱いについては、他自治体を参考に見直したい」と話し、同校にカウンセラーを重点的に配置するなどの対応を行うとしている。