徳島駅から阿波池田駅に向かう列車の中で講師からの質問に答える学生

 関西の大学に進学している徳島県出身の大学生らを対象に、貸し切り列車の中でUターンや徳島の未来について考えてもらう「とくしま回帰トレインセミナー」(県主催)が8日、始まった。若者たちは徳島駅から阿波池田駅に向かう約2時間の道中、地元起業家らの話に耳を傾けた。9日まで。

 19~34歳の学生、社会人19人が参加した。美波町の地域活性化支援会社「あわえ」の吉田基晴社長が講演。吉田社長はインターネットや電話を使って仕事をする「リモートワーク」(遠隔勤務)など多様な働き方を紹介し、「仕事はなくてもつくることができる。仕事や人生を選ぶ時に、徳島を大事な選択肢にしてほしい」と語った。

 香川大の金田義行地域強靭化研究センター長らの講演もあった。徳島市出身で京都女子大2年の小賀野亜実さん(19)は「就職を機に徳島に戻りたいと思っている。徳島のことを考える良い機会になった」と話した。

 参加者は阿波池田駅に到着後、池田ダム湖でラフティングを体験したり、地域交流拠点施設「真鍋屋」で、3班に分かれて若者向け観光ツアーに関して意見交換したりした。9日は、徳島駅に向かう列車内で、それぞれ考えたツアー案を発表し合う。

 若者に県内企業への就職などUターンを促そうと、県が昨夏のフェリー内での「洋上セミナー」に続いて企画した。