被告人に求刑する検察官役の児童=徳島地裁

 小学生に模擬裁判を体験してもらう「裁判所サマーツアー」が8日、徳島地裁であり、県内の小学5、6年生33人が司法制度への理解を深めた。

 裁判は、木造住宅に放火して扉の一部を燃やしたとして、徳島市の20代女性が現住建造物等放火の罪に問われたとの想定。児童は裁判官、裁判員、検察官、弁護士役に分かれ、用意されたシナリオに沿って冒頭陳述や証人尋問を行った。

 被告人が無罪を主張したため、参加者全員で犯人性を議論。「同種の前科がある」などと有罪を支持する声が相次ぐ一方で、「火を付けるところを見た人はいない」と無罪を主張する意見も出た。判決は、求刑と同じ懲役6年を言い渡した。

 裁判官役を務めた上板町の高志小6年後藤光璃さん(11)は「裁判を進行する裁判官は難しい仕事だと思った。判決が出るまでの流れが分かった」と話した。