昨年のリレー・フォー・ライフで横断幕を持って歩く参加者=小松島市のしおかぜ公園

 徳島県小松島市で2008年から開かれてきた、がん撲滅に向けたチャリティーイベント「リレー・フォー・ライフ(RFL)」が今年から中止されることになった。発足人で、今年も実行委員長を務める予定だった渋谷義久さん(68)=小松島市=が家庭の事情でできなくなり、ほかに委員長を引き受けられる人が見つからないため。徳島市でのRFLは引き続き開かれる。

 RFLは1985年にアメリカの医師の提唱で始まり、国内でも2006年以降広がった。がんの制圧を願い、24時間交代で参加者がたすきをつないで歩くイベント。寄付金は、がん治療法の研究や医師の育成などに役立てられる。

 08年、当時悪性リンパ腫で闘病中だった渋谷さんが発足人となり、中四国で初めて小松島市で開催された。その後同市で毎年開かれ、がん患者やその家族、支援者らの心のよりどころとなってきた。イベントの最後は「来年、また会おう」というあいさつで締めくくり、患者にとって、1年を乗り越えようという支えにもなってきた。

 渋谷さんは10~12年と17、18年の計5回、実行委員長を務めた。今年も委員長を務める予定だったが、妻が病気で、手術や長期のリハビリも必要であることが判明。渋谷さんの闘病をずっと支え続けてくれた妻を今度は自分が支える番と、委員長を辞退することを決めた。他の実行委メンバーにもそれぞれ仕事の都合や家庭の事情があり、委員長を務められる人がおらず、今年から中止せざるを得なくなった。

 県内ではほかに12年から徳島市でもRFLが開かれていて、今年も9月28、29の両日に開催される予定。

 渋谷さんは「これまで小松島市のRFLに参加し応援してくれた皆さんにはとても感謝している。今後も徳島市のRFLには参加するつもりなので、また会いましょう」と話している。