1日中じくじくし不安

 【質問】80代女性です。1カ月前から陰部がじくじくかゆくて困っています。小便は1日6、7回気持ちよく出ます。それでも1日中症状が続くので悪い病気ではないかと不安です。気にしないでいいですか。それとも病院を受診するべきですか。そして受診は何科になりますか。また、どんな治療をするのですか。相談できずに1人で悩んでいます。いい改善方法を教えてください。

   症状続けば大病の恐れも
 【答え】
ルナウイメンズクリニック 斎藤誠一郎院長

 症状が続くなら産婦人科や皮膚科を受診してください。糖尿病など全身疾患の場合もあります。

 女性の陰部にかゆみが出る疾患は、大きく分けて感染性と非感染性です。

 感染性はカンジダ膣炎や萎縮性膣炎があります。

 カンジダは真菌(カビ菌)の一種で、少量が腟内に存在するだけでは治療の必要はありません。増えすぎて、かゆみや酒かすのようなおりものが増えるなどの症状が出た場合に治療対象になります。

 萎縮性腟炎は、閉経後に女性ホルモンが低下し、腟内に雑菌が増殖しやすくなり発症します。おりものが増加してかゆみを伴うことがあります。

 このほか、ケジラミ症、トリコモナス腟外陰炎、外陰ヘルペス、尖圭コンジローマなどの性感染症は性的パートナーも治療が必要です。

 非感染性は接触皮膚炎や外陰部の扁平上皮内病変(VIN)があります。

 接触皮膚炎は、外陰部に接触するものが刺激となって生じます。強いかゆみを伴い、爪でひっかくと表面が傷ついて、赤くなってじめじめします。慢性化すると肥厚や色素沈着を起こします。治療には、下着を風通しのよい素材に替えたり、石けんの種類を替えたりして刺激を避けます。副腎皮質ホルモンを使う場合もあります。

 外陰部の扁平上皮内病変は高齢者に多い症状です。外陰部が白くなり、頑固なかゆみを伴います。以前は外陰白斑症と呼びました。まれに外陰がんを発症することがあるので定期観察が必要です。診断には組織を採取して検査します。

 糖尿病やストレスでも外陰部にかゆみが出ることがあります。産婦人科の診察で前出の疾患に該当しない場合は他の診療科と協力して治療します。

 かゆみは誰でも日常よく経験します。しかし、時には慢性化し、背後に大きな病気が隠れていることがあります。放置せず、まずはかかりつけ医に相談してください。