日本勢初の金を獲得した、アルペンスキー大回転女子座位の村岡桃佳(ももか)さん(早大)ら輝く選手は少なくないものの、メダル数では欧米に水をあけられている平昌冬季パラリンピック。この人ならどう見るか、と思い立ち福祉器具メーカーに足を運んだ
小谷義肢(おだにぎし)(徳島市)の小谷和男社長は言う。例えば車いすバスケット。県内で練習を認めている体育館がどれだけあるか。転倒し床が傷む可能性があり、簡単には貸してくれない
冬も夏も、障害があっても気軽にスポーツが楽しめる。こんな環境には程遠いという。裾野が広がらないから、世界と戦える選手がなかなか育たない。「地方から有望選手が次々出るぐらいでないと」
義肢装具への国の支援も、差は歴然としている。技術革新は日進月歩。最新式が使いやすいけれど、それを積極的に認める欧州に対し、日本は後ろ向き
メダル数は目標だった前回ソチ大会の6個を上回った。満足している場合ではない。2020年の東京大会に向けて、国や自治体は障害者スポーツの振興に本腰を入れてもらいたい
当事者にも一言。「例えば、つえ。日本では黒が一番売れます。目立ちたくないのでしょう。でも欧米では派手な色が人気なんです」。引っ込み思案はもうやめて、どんどん前へ、と小谷さん。「そんな文化をつくりましょう」。
トップニュース
Sports
スポーツ
Culture&LifeStyle
カルチャー&ライフスタイル