子育てをテーマにした、ピアニスト辻井伸行さんの母いつ子さん(59)の講演会(医療法人睦み会主催)が3日、徳島市のふれあい健康館であり、約200人が耳を傾けた。
いつ子さんは、幼少期の辻井さんが幸せそうな表情でピアノを弾いているのを見て「得意なことを少しでも盛り上げて、自信をつけさせてあげたいと思った」と振り返った。障害を持つ子どもを育てる苦悩を抱えながらも、子どもの可能性を信じて歩んでいく大切さを訴えた。
徳島市上八万町星河内の主婦、野口美智子さん(71)は「息子を思う深い愛情と、息子のために何ができるかを考えて実行しているところがすごい」と話した。