徳島大は3日、2月25日に実施した一般入試前期日程で、物理の問題に出題ミスがあったと発表した。この問題は受験生全員を正解扱いとし、合格発表は予定通り3月7日に行う。

 ミスがあったのは、医学部保健学科放射線技術科学専攻と歯学部歯学科、理工学部理工学科(昼間、夜間主)の3学部4学科の物理で出題された2問。摩擦力と張力の関係を問う問題で、解答に必要な等式が三つ必要だったところ、二つの等式しか導き出せない問題文だったため、解答が不可能となっていた。

 試験後、高松市の予備校や一般市民からの指摘を受け、学内で複数回検証した結果、出題ミスと分かった。

 対象の受験生は計580人。同大ホームページで出題ミスを周知している。配点については公表していない。

 同大は「受験生をはじめ関係者の皆さまにご迷惑をお掛けした。試験問題の確認体制をさらに強化し、再発防止に努めたい」としている。