協会員(左端)から踊りを教わる留学生=松茂町広島の町総合会館

観客も踊りの輪に加わった前夜祭=徳島市の文化の森総合公園

迫力あふれる乱舞でフィナーレを飾る踊り子=鳴門市撫養町

女踊りで観客を楽しませる舞雀連=阿波市の交流防災拠点施設アエルワ

町内を踊り歩くうしお連‖美波町日和佐浦

 徳島市の阿波踊り開幕を前にした11日、踊り見物の外国人留学生が松茂町にホームステイに訪れた。徳島、鳴門、阿波、美波の4市町ではぞめきが響き、踊りの輪が広がった。

 ◆松茂町

 町国際交流協会の「阿波踊りホームステイプログラム」に参加した県外の外国人留学生が来町した。13日まで町や鳴門市の家庭に滞在し、踊り見物を楽しむ。

 中国やドイツなど6カ国から日本の大学に留学している男女6人。広島の町総合会館で受け入れ家庭との対面式があり、交流協会の立井武雄会長が「短い期間だが、親子や兄弟のように過ごしてほしい」とあいさつした。

 留学生は協会員から踊り方を教わり、鳴門市の阿波踊りに踊り込んだ。

 愛媛大で日本文化を学ぶ中国出身の鐘小媛さん(26)は「阿波踊りは手と足それぞれの動きを意識するのが難しい。徳島のおいしい物を食べたい」と話した。

 ◆徳島市

 市内を中心に活動する連で結成した新団体「阿波いちもんめの会」が、文化の森総合公園で踊りイベント「前夜祭」を行った。

 野外劇場「すだちくん森のシアター」では舞鼓連や歌舞伎連、大名連の約100人が男踊りや女踊りを披露。フィナーレでは約100人の観客も踊りの輪に加わった。

 川内町平石の主婦貞政舞衣子さん(43)は「連同士が連携し、一体感があって素晴らしかった」と喜んでいた。

 会は、この日は都合がつかなかった楽茶連と4連で結成。舞鼓連所属で呼び掛け人の木村幸雄会長は「盛り上がってよかった。この調子で活動を定着させたい」と手応えを感じていた。

 ◆鳴門市

 市の阿波踊りが最終日を迎え、市内外の23連が最後の乱舞を見せて約3万人(主催者発表)を楽しませた。

 鳴門駅西側の演舞場や踊り広場など4カ所では、ぞめきのリズムが響く中、連員が汗を散らせながら、豪快な男踊り、たおやかな女踊りで観客を魅了した。東演舞場では午後9時半から、市阿波踊振興協会所属のうず潮連や鳴門浮々連など6連が一斉に踊り込み、フィナーレを飾った。

 家族4人で訪れた徳島市の津田小2年松下優里子さん(7)は「女踊りがお気に入りなので、いつか踊りたい」と話した。

 実行委によると、期間中(9~11日)の人出は約7万9千人だった。

 ◆阿波市

 踊りイベント「あわ阿波おどり」が市場町の交流防災拠点施設アエルワで開かれた。

 恋蝶連や舞雀連など市内5連が広場に踊り込み、女踊りやちびっ子踊りで観客を喜ばせた。正調や連独自のリズムで鳴り物を奏でる合同演舞や、見物客が踊りに加わる総踊りもあり、会場は熱気に包まれた。

 大阪府東大阪市から親と一緒に帰省した宮後ゆうかちゃん(7)ゆいちゃん(5)姉妹は「踊ってみたいな」と話した。

 ◆美波町

 地元のうしお連による町内流しがあった。

 日和佐浦のうみがめ荘前の駐車場で一踊りした後、厄除け橋や桜町商店街を通って日和佐駅までの約2キロを踊り歩いた。沿道からは住民や帰省客が手拍子をし、声援を送ったり写真を撮ったりした。

 兵庫県姫路市から帰省した主婦谷敬子さん(61)は「知り合いが踊っているので初めて見に来た。とてもきれいだった」と話した。