県民から募集した推薦図書と推薦コメントを掲載したブックリスト

県民から募集した推薦図書と推薦コメントを掲載したブックリスト

 徳島県立図書館は、開館100周年記念の小冊子「100年たっても読みたい本ブックリスト」(A4判、16ページ)を発行した。県民から募った推薦図書437点の一覧リストと、その中から抜粋したコメント60点を掲載。「県民が読書により親しめるよう、100年先にも伝えられるリストになれば」とまとめた。

 冊子には「赤毛のアン」「星の王子さま」などの古典的名作から「ハリー・ポッターと賢者の石」「舟を編む」といった最近のベストセラーまでの60点を、コメントと表紙写真付きで紹介。ノンフィクション、歴史書、絵本など多彩なジャンルの作品も取り上げている。

 コメントは「かわいい童話ではなく、毒のある大人のメルヘン」(稲垣足穂著「一千一秒物語」)、「戦争を決して忘れてはいけない」(山本美香著「戦争を取材する」)などの読後感想がつづられている。

 県立図書館は昨年7月4日~10月31日、「100年たっても読みたい本」と銘打ち、県民からお勧め図書とコメントを募った。それらの図書を館内で紹介した11月5日~12月10日にも、追加アンケートを実施。7~84歳の県民から推薦図書437タイトル、推薦コメント528点が寄せられた。

 県立図書館は「多くの県民に手にとってもらい、今から100年後の未来に向け、読書の輪がもっと広がっていくための一助になれば」としている。

 3千部発行。県立図書館を含む県内の公立図書館、教育委員会、小中高校などに無料配布している。問い合わせは県立図書館<電088(668)3500>。