仙台育英戦に向け、打撃練習に余念がない鳴門の主砲・浦=兵庫県三木市の三木高グラウンド

 3年ぶりに初戦を突破した徳島県代表の鳴門は、大会第9日の第1試合(14日午前8時開始予定)で仙台育英(宮城)と2回戦を戦う。エース西野の粘りの投球とともに勝利の鍵を握るのが4番浦の打撃だ。徳島大会5試合で6割1分1厘と驚異的な数字を残した主砲は「チャレンジャーとして挑む。試合を決める1本を打ちたい」と闘志を燃やす。

 小学4年から元高校球児の父、善博さん(49)が監督だった徳島市の津田イーグルスで野球を始め、中学から硬式に転向。善博さんは「徳島の野球のレベルを上げたい。息子のためにもなるはず」との思いから、2007年に県内初の硬球バッティングセンターを同市西須賀町につくった。浦も父と共に黙々と練習に励んだ日々のことは今も忘れていない。1日800球の打ち込みなど、県内有数のスラッガーの原点がそこにある。

 「追い込まれてもどないかして塁に出ろ」。チームの勝利のために、そして自らに悔いを残さないために。父が言い続けてきた言葉だ。1回戦の翌日、父からアドバイスが届いた。「もう少し(下半身の)ためをつくって打ち返せ」。浦は言う。「支えてくれる人たちへの感謝の気持ちは、バットで示す」。甲子園の熱い夏を、まだ終わらせない。

 

 センターへの打球徹底 鳴門ナイン仙台育英戦へ闘志

 鳴門の選手たちは11日、仙台育英戦へ向け、兵庫県三木市の三木高グラウンドで約2時間の練習を行った。10日の休養日に英気を養った選手たちは、元気いっぱいにメニューをこなした。
 この日は全て打撃に費やした。ベンチ入りメンバーが直球、変化球のマシンを相手にセンター方向への強い打球を徹底。打撃投手の生きた球もしっかり見極めながら打ち込んだ。森脇監督がキーマンの一人に挙げた6番藤中は「得点機に回ってくることが多いので、自分の1本でチームを勢いづかせたい」と気合十分。軽めのキャッチボールで疲労回復を優先した左腕西野は「仙台育英は初球から狙ってくる。注意をしながら、大胆さも忘れず投げたい」と話した。