5千人の観客が熱狂したエキサイティング・サマー・イン・ワジキ。県内のバンドも参加できることになった=2017年8月、大塚製薬徳島ワジキ工場野外ステージ

5千人の観客が熱狂したエキサイティング・サマー・イン・ワジキ。県内のバンドも参加できることになった=2017年8月、大塚製薬徳島ワジキ工場野外ステージ

 売り出し中だった安室奈美恵やコブクロらが出演し、後に飛躍を遂げたことで「ビッグアーティストへの登竜門」とされる那賀町の音楽イベント「エキサイティング・サマー・イン・ワジキ」に、県内のアマチュアバンドが出場できることになった。町民らでつくる実行委員会が、今夏のステージのオープニングアクト(前座)の出演者を初めて公募する。9日まで参加を受け付け、4月にオーディションを行う。

 イベントは、毎年8月13日に那賀町小仁宇の大塚製薬徳島ワジキ工場で開かれている。例年、アーティスト選びはイベント会社に任せていたが、県内のアマチュアバンドの演奏の機会を増やし、知名度や人気の向上につなげてもらおうと企画した。前座の2、3組のうち1、2組をオーディションで選ぶ。

 オーディションは4月8日正午から、もみじ川温泉(同町大久保)が開く「さくら祭り」の特設ステージで行う。町地域おこし協力隊員で、東京都渋谷区のライブハウスを運営する歌手・越路よう子さん(49)=本名・松崎信太郎=ら5人が審査する。

 実行委員長の吉岡和也さん(28)=同町仁宇、会社員=は「多くのビッグアーティストが育ったイベントであり、ぜひ県内のアーティストも『ワジキ』から飛躍してほしい」と話している。

 オーディションの参加費は3千円(全員が中学生以下は千円)。ジャンルは不問で、演奏はオリジナル曲に限る。イベントのホームページから応募書類をダウンロードして、演奏の動画を収録したDVDなどと一緒に町役場内の実行委宛てに郵送する。

 問い合わせは実行委<電0884(62)1198>。