阿波踊りの有名連16連が所属する阿波おどり振興協会は7日、徳島市の阿波踊りの主催団体の一つで、市が徳島地裁に破産手続き開始を申し立てている市観光協会の存続に向け、資金を募ることを決めた。一方、市が4月の立ち上げを目指す新たな実行委員会が今夏の阿波踊りを主催することになった場合でも、参加する意向を示した。
この日、同市の阿波おどり会館で臨時の連長会を開いた後、山田実理事長らが記者会見した。
山田理事長は観光協会の存続を求める理由として▽市から赤字事業を強いられながらも長年夏の阿波踊りを主催してきた▽破産になれば市民の税金が使われる―ことなどを挙げ「連員や県外の仲間らに支援を呼び掛けたい」と訴えた。
県内外の個人や企業に寄付金や融資を広く呼び掛ける予定で、集まった資金は振興協会がいったん取りまとめる。地裁で破産開始についての判断が出されるとみられる15日ごろまで募集する考え。
山田理事長は、観光協会の破産開始が決まった場合でも阿波踊りの運営に協力するかどうかを問われ「場所が提供されれば基本的には踊る。踊りをやめることはできないでしょう」などと答えた。