江戸時代の浮世絵師東洲斎写楽の正体とされる徳島藩お抱えの能役者斎藤十郎兵衛の命日である7日、写楽にまつわる「歴史散歩」が徳島市内であり、参加者20人余りが心地よい汗を流した。
一行は徳島城博物館前を出発。写楽の大首絵が描かれた旗を先頭に、富田橋、二軒屋両地区を経て、写楽が描いた江戸時代の力士勢見山の墓がある城南町の墓地まで約2・5キロを歩いた。一人ひとりが墓に手を合わせて徳島ゆかりの絵師に思いをはせた。
イベントは、NPO法人写楽の会が3月7日を「写楽忌」と名付けて開いた。この日は写楽にちなんだ俳句会や卓話も行われた。丁山俊彦副会長(71)は「これからも写楽忌を盛り上げたい」と話していた。