徳島県産のハウススダチの販売が8日、全国の主要市場で一斉に始まった。貯蔵スダチは品薄のため高値だったが、ハウススダチは前年並みの出荷量となる見通しで、大阪市中央卸売市場では初日、1パック(8玉と10玉)当たり1000~1200円と前年並みの価格で取引された。
全農とくしまによると、今季のハウススダチは冬の寒波の影響で燃料費が多くかかったものの品質は上々。栽培面積は1775アールで、6月までの出荷量は前年比1%増の234・8トンを見込んでいる。
この日は県すだち・ゆこう消費推進協議会が同市場でセレモニーを開き、協議会会長の大西公宏JA全農とくしま県本部長が「今年のスダチは大玉で果汁も豊富。消費拡大に向け協力をお願いしたい」とあいさつ。県のキッチン付き車両「でり・ばりキッチン阿波ふうど号」で作った湯豆腐にスダチを添えて仲卸業者らに振る舞いPRした。