子どもが自発的にコンピュータープログラミングを学ぶ場として「コーダードージョー財団」(アイルランド)が認定する「コーダー道場三好」を三好市の中学生が開設し、小学生にプログラミングを教えている。四国初で、中学生による開設は全国2番目。
代表を務めるのは、山城中2年下川宏武(ひろむ)さん(14)。三好市池田町の三好教育センターで昨年12月から月1回、下川さんやボランティア約10人の指導の下、同市と東みよし町の小学校4~6年生21人がマイクロソフト社のゲーム「マインクラフト」を使い、プログラミングを学んでいる。
コーダードージョー財団の名の由来は日本語の「道場」。2011年にアイルランドで誕生した。「性別や人種、能力に関係なく、知識を無料で共有する」という趣旨の憲章に沿っているかなどを審査し、認定。85カ国約1600カ所に道場がある。
国内では昨年末時点で、準備中も含めて40都道府県137カ所。プログラマーや研究者らが開き、ウェブサイト制作やアプリケーション開発などに取り組んでいる。
代表が18歳以下の場合は大人が一緒に運営する必要があり、道場三好では下川さんの下名小学校時代の担任である中川斉史(ひとし)足代小教頭が代表代行を務めている。
下川さんは昨年9月、東みよし町教委が開催したプログラミング教室で金沢市の道場代表と知り合ったのをきっかけに「興味のある人は多いはず」と設立を決めた。中川教頭らの協力を得て、タブレット端末を日本マイクロソフト社から無償で提供してもらった。
下川さんは「子どもたちが楽しんでいる姿を見るとやりがいを感じるし、自分も楽しい。指導のレベルを上げ、環境を整えていきたい」と話している。
定員20人を超えているため、今のところ新たな参加は受け付けていないが、4月からの定員増を検討している。問い合わせはメールで道場<CoderDojoMiyoshi@gmail.com>。