徳島市の阿波踊りに4億円余りの累積赤字が生じている問題で、遠藤彰良市長は12日の市議会代表質問で、市や主催者の市観光協会の責任について「当事者意識が希薄だった」などと述べた。藤田真由美氏(公明)の質問に答えた。
市長は協会について「収支均衡への視点の欠如、不適正な会計処理といった責任がある」などと指摘。市が債権者として協会の破産開始を申し立てたことに関しては「協議に応じてもらえなかったためで、決して性急ではない」と主張した。
赤字に対する市の責任については「協会の理事会で議論をせず、(協会に対する)損失補償の限度額を6億円という高額で据え置いた」などと説明。昨夏まで協会と踊りを共催してきた徳島新聞社に関しては「同社への聞き取りでは、『協会に対し決算や累積赤字について積極的に開示を求めなかったことに責任を感じ、大いに反省している』などとする回答があった」などとした。