徳島市が2月からインターネット上で公開している観光PR動画が人気を集めている。3月13日までの1カ月間で、動画の再生回数は48万回に達した。映像と音楽のみで阿波踊りや藍染、有名ラーメン店などの魅力を伝える内容が受けているとみられ、海外からの視聴も多い。市の担当者は「インバウンド(訪日外国人旅行者)の誘客増につなげたい」と、手応えを感じているようだ。
動画は2分41秒。文化、街、食、自然の4テーマで構成され、女性観光客が徳島駅のホームに降り立つ場面から始まる。大半の場面が目線の高さで撮影されており、遊覧船から見た水都の風景や阿波踊り、人形浄瑠璃、四国八十八カ所霊場の札所など34カ所を実際に巡っているような映像に仕上げている。
さまざまな言語圏の人が楽しめるよう、ナレーションやテロップを省き、映像と音楽だけで構成した。
2月13日から動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開。市観光課によると、再生回数は同月19日時点で約10万回、24日で約20万回、3月2日で約30万回と順調に伸びている。
市は動画のPRにも力を入れており、ユーチューブで5秒間の動画広告を流しているほか、市内の観光施設で上映。台湾や香港のメディアにも動画の完成をアピールし、取り上げられた。17日からは関西圏のシネマコンプレックス(複合型映画館)でも全編を上映する。
動画の視聴は<https://youtu.be/osjj3mfpnM0>。市のホームページから動画の主な撮影地を紹介した特設サイトにアクセスできる。