みよし広域連合の消防職員でつくる三好消防職員協議会が昨年3月に実施した職場アンケートで、「現在パワーハラスメントがある」と答えた職員が6割を超えていたことが16日、分かった。広域連合消防本部は協議会から結果を提供されたが、実態調査などは行わなかった。
協議会のアンケートは全消防職員82人を対象に行われ、49人が回答した。職場でのパワハラの有無に関し、半数以上の25人が「あると思うし問題だと思う」、5人が「あると思うが問題にする程度ではない」と答えた。
過去2年間のパワハラの有無についても「されたことがある」が6人、「見たことがある」が14人、「聞いたことがある」が21人いた。
協議会はこれらの回答やパワハラの具体的な内容が書かれたアンケート用紙を、調査の2カ月後、消防長に提出した。だが、消防長は詳しく調査するといった対応は取らなかった。
取材に対し、消防長は「アンケートは読んだ気がするが、(内容は)詳しく覚えていない。実態調査を行うべきだった」と述べた。その上で、全職員を対象にしたパワハラに関するアンケートを6月末までに行うとした。
広域連合では、消防職員の40代男性が幹部5人からパワハラを受け、適応障害を発病したとして昨年10月から休職している。男性と幹部から聞き取りを行った消防本部は「パワハラではない」としている。