阿南市の阿南工業、新野の両高校を再編・統合して4月に開校する阿南光高の新校舎などが完成し、17日、宝田キャンパス(現阿南工高)で落成式があった。
同キャンパスに整備された新校舎は、鉄筋コンクリート4階建て延べ約7390平方メートル。工業科と産業創造科の教室をはじめ、無菌状態で植物培養できるクリーンベンチを備えたバイオテクノロジー実習室、加工食品の開発などを学ぶフードデザイン実習室が入る。
新野キャンパス(現新野高)には、植物工場(木造平屋約300平方メートル)を整備した。主に産業創造科の実習に活用し、LED光を使って葉物野菜などを栽培する。
式典には県教委や両校の教職員、生徒ら約100人が出席した。阿南工高生徒会長の田渕壮樹(そうじゅ)さん(17)=2年=が「素晴らしい学習環境を目の当たりにして、4月からの学校生活に期待が膨らむ。新たな伝統を築いていきたい」とあいさつし、テープカットで完成を祝った。式典後には出席者らの内覧会もあった。
新校舎と植物工場の建設費は約20億2千万円。4月10日に開校式があり、約400人が通う。