ゑびす連の踊りを撮影する亭田さん(前列右から2番目)=徳島市の新町橋東おどり広場

 阿波踊りを題材にしたドキュメンタリー映画「響き~RHYTHM of DNA」のロケが徳島市の演舞場などで行われた。映像作家亭田歩さん(48)=東京都=らが、ゑびす連や無双連などが繰り広げる多彩な踊りをカメラに収めた。

 ゑびす連伝統の正調踊りのほか、本番前後の連員の表情を捉え、鶴瀬幸子連長(75)にインタビューした。無双連の撮影では、江戸末期の阿波踊りを再現した「花むそう」にカメラを向けた。

 阿波踊りの原型の一つとされる「津田の盆踊り」や、現代的で速いテンポの菊水連の踊りも撮影した。

 鶴瀬連長は「阿波踊りを世界中に発信してほしい」。無双連の岸大輔連長(46)は「先人がつくった伝統を後世に伝えるきっかけになればうれしい」と期待した。

 映画では、趣向の異なるそれぞれの踊りを通して、江戸時代から現代までの変遷を表現する。来年4月の沖縄国際映画祭に出品し、徳島市などでの上映も計画している。

 亭田さんは「阿波踊りの歴史と踊りの多様性が撮れた。ロケの目的は達成できた」と話した。