強豪相手に健闘した鳴門高の選手に温かい拍手を送る応援団=甲子園球場

 14日の全国高校野球選手権大会で、仙台育英(宮城)を1点差まで追い上げたものの、5―8で敗れた鳴門。試合終了後、一塁側アルプススタンドを埋めた応援団から「よく頑張った」と温かい拍手が送られた。

 6点を追う四回裏、無死一、二塁で4番の浦和博選手=3年=が中前適時打で1点を返して反撃を開始。宮崎龍司選手=同=や納田源一郎選手=2年=らが適時打で続き、5点を奪って1点差に迫った。しかしその後、再び引き離された。

 浦選手の父善博さん(50)=徳島市津田町3、自営業=は「もう1、2本打ってほしい場面はあったけど、ここまでよくやった」。2安打と気を吐いた宮崎選手の母ゆう子さん(42)=鳴門市撫養町斎田、主婦=は「絶対に打ってくれると思っていた。5点返した回は感動した」と目を赤くした。

 塩唐松宏将主将=3年=はこの日が18歳の誕生日。一回裏の打撃時に吹奏楽部が「ハッピーバースデー」を演奏して祝った。保護者会長を務める父一司さん(53)=鳴門市撫養町斎田、会社員=は「誕生日を勝利で飾りたかったと思う。よく甲子園まで連れてきてくれた」とねぎらった。

 徳島大会から力投を続けた西野知輝投手の父泰三さん(41)=鳴門市大麻町大谷、会社員=は「甲子園でもよく投げてくれた」と語った。応援団長を務めた野球部員の河野宏介さん(17)=3年=は「最高の仲間と野球ができた日々を誇りに思う」と話し、甲子園を後にした。