アーケードで踊る本家大名連の連員=徳島市の東新町商店街

 台風10号の影響で、最終日の15日も中止が決まった徳島市の阿波踊り。各連の踊り子は14日、「演舞場に負けない熱気を届けよう」と、屋内施設や商店街のアーケードで乱舞を披露した。大勢の観光客らが足を運び、妙技に見入った。

 阿波おどり会館の特別公演には有名連の阿波鳴連が出演。3回の上演に664人が詰め掛け、豪快な暴れ踊りやしなやかな女踊りを堪能した。鳴り物を担当した山下浩之さん(47)は「踊る場所を与えられて幸せ。中止になった2日間の分まで完全燃焼した」。

 市シビックセンターのステージ「真昼に楽しむ阿波おどり」では、10連が力強い踊りを繰り広げた。約100人の観客は大きな拍手を送り、高知市の会社員國廣至さん(32)は「どの連も統一感があり、来たかいがあった」と話した。

 アスティとくしまの「おどりひろば」には午前、午後の2部合わせて約1900人が訪れ、のんき連と天保連の乱舞を楽しんだ。

 東新町と籠屋町の商店街では、舞鼓連や本家大名連などが威勢のいい掛け声を上げながら練り歩いた。アーケードにぞめきのリズムが響き、見物客が踊りの輪に加わった。

 舞鼓連の長江綾美さん(33)は「2日間も中止になりショックだった。それでも、連の仲間と一緒に練習の成果を出し切れた」と笑顔を見せた。