深夜から1日未明にかけて発達した低気圧が四国付近を通過した影響で、広い範囲で強い雨風となった。各河川でアメゴが解禁となったが、増水や濁り、強風、ゴミが流れて釣りづらい場所が多かった。週末は気温も上がり春の陽気だが天候が崩れる予報なので、雨具を準備してフィールドへ出かけてもらいたい。
[渓流]<祖谷川>1日、前夜の雨の影響で増水してささ濁り。枯れ葉などのゴミが多く流れて仕掛けに掛り釣りづらかった。イクラを餌に13~25センチのアメゴ40匹。同行の人は同型を20匹。
<那賀川>1日、本流は濁流だった。支流も増水して、風が強かった。蝉谷周辺で7時から5時間、イクラを餌に探り歩き13~18センチのアメゴ30匹。美波町の人は13~25センチを17匹。別の人は13~22センチを20匹余り。
<海部川>1日、笹無谷周辺で地元の人が午前の3時間、川虫を餌に12~20センチのアメゴ32匹。ゴミが多く流れて釣りづらかった。
[磯]<津島>28日、水温17・8度で上り潮。グレはワレ胴で32~40センチを7匹。佐尾山で29~31センチを3匹。風が強くなり12時に帰港した。
<高知・甲浦>28日、水温16・9度。ヒナダンで海陽町の人が26~31センチのグレ5匹。エボシで40センチ前後のアイゴ2匹。(県釣連盟報道部)
■コラム
柔軟な思考が釣りにも重要だ。先日、師匠と産卵期を迎え寒グレシーズンも終盤になりかけている矢ケ浜へ出かけた。餌取りのオセンやウマヅラハゲが多く本命のアタリが無い。しかし師匠はコンスタントに大型を釣り上げている。
私は餌取りに気づかれないように、サシ餌を自然に落とし、動きの遅いグレへアピールする為にハリスにはジンタンを打たず軽量のハリを使ったナチュラルな釣り。師匠は大胆にハリスにジンタンを打って餌取りの層を突破しグレの居場所で仕掛けを張る攻撃的な釣り。もちろん経験値の違いはあるのだが、私は攻撃的な釣りは一切していなかった。『産卵期の寒グレはとにかく自然に』という固定概念に縛られてしまった。師匠のように柔軟な考えと自然の状況を早くキャッチすることが、好釣果に繋がることを、間近で感じることができた。私もこうした努力を重ねていきたい。