高波が押し寄せる岸壁=15日午前10時半ごろ、徳島市東沖洲

強風で屋根の一部が吹き飛んだアパート=15日午前、板野町大寺

県道に落ちた岩=15日午前、つるぎ町貞光の県道端山調子野線

 大型の台風10号は15日午前、豊後水道を北上した。徳島県内は明け方から風雨が強まり、警戒レベル4に相当する避難指示が三好、那賀両市町の119世帯206人に、避難勧告が吉野川、三好、佐那河内、勝浦、那賀、つるぎの6市町村の2万8810世帯6万1351人に出ている。徳島新聞のまとめでは、午前10時半時点で全24市町村の512世帯720人が公民館などに避難している。

 徳島地方気象台によると、15日の県内は未明から風速25㍍以上の暴風域に入った。徳島市で午前10時41分、最大瞬間風速31・1メートルを観測した。

 県の雨量計では、上勝町殿川内で午前10時までの1時間に89ミリの猛烈な雨、那賀町川俣で67ミリの非常に激しい雨を観測。降り始めの13日午後10時から15日午前11時までの総雨量は、那賀町木頭和無田503・0ミリ、上勝町福原旭314・5ミリ。気象台は全域に大雨、暴風警報を出している。

 徳島市消防局によると、午前7時ごろ、同市南田宮3のガソリンスタンドで作業中の50代男性従業員が強風にあおられて転倒し、右足首を骨折した。

 落石のため、つるぎ町貞光岡の国道438号線が片側通行止め、同町貞光西谷の県道端山調子野線が全面通行止めになった。復旧はいずれも未定。上勝町正木藪ノ内の町道でも落石で道路の3分の2がふさがっている。

 神戸淡路鳴門自動車道の鳴門インターチェンジ(IC)ー洲本IC間のほか、徳島市の阿波しらさぎ大橋や末広大橋なども通行止めとなっている。

 気象台によると、16日正午までの24時間予想降水量は多い所で北部300ミリ、南部500ミリ。

 予想最大風速は北部陸上が北部20メートル(最大瞬間風速35メートル)、南部23メートル(35メートル)、海上が北部25メートル(35メートル)、南部28メートル(40メートル)。波の高さはうねりを伴い北部7メートル、南部9㍍と大しけとなる見込み。