がっしりとした体形に野太い声。委員会では、煮え切らない答弁を繰り返す理事者に語気を強める場面もあり、議会内で存在感を放ってきた。

 2002年の県議補選で当選し、県内最南端の町、旧宍喰町の町議から転身した。今年で5期17年目。議長就任に対し「光栄だが、まさか自分が、という思いもある。地方を取り巻く環境が厳しい中、責任は重大。山積する問題を一つでも克服できれば」と抱負を語る。

 徳島県が直面する数々の課題は、地元の海陽町に目を向けると、一層、深刻度を増す。例えば、人口減少。海陽町で17年に生まれた子供の数はわずか29人だった。「子供も、働き手となる若者もいなくなっている。とにかくどうにかしないと、町がもたない」と危機感を募らせる。

 南海トラフ巨大地震への備えも待ったなしの課題だ。県の予測によると、宍喰漁港は地震発生から6分後に津波の影響が出始めると想定され、津波の水位は最大で15・8メートルに達すると見込まれている。「安全安心の道筋をきっちりと立てたい。そのためにも、県と議会が力を合わせ、何事もスピード感を持って進めていきたい」と意気込む。

 県議会では昨年、自民系3会派が合流し、全議員の3分の2を超える巨大会派「県議会自由民主党」が誕生した。自らもこの会派に籍を置く。

 16年3月から務めていた自民党県連幹事長は議長就任に伴い退いた。幹事長時代は衆院選や参院「合区」の解消などに奔走。なかなか休めず、好きなゴルフもあまりできなかった。「これからもなかなか行けなさそう」。少し残念そうだが、議会の要としての重責に目は輝く。海陽町日比原で母、妻と3人暮らし。57歳。