建設会社の土木技術者からホテルの総支配人に転身。さらに地元神山町の教育長を経て県議になった異色の経歴を持つ。「社会人になった頃は想像もしなかった人生。自分でも不思議」。県議3期目で副議長に就任し「重い役職。気合いを入れ直さないと」と表情を引き締める。

 神山はサテライトオフィスの集積など特色ある地域づくりで、全国から注目を集めてきた。地方創生の先頭を走る地域に身を置き、痛感したのはリーダーの存在の重要性。神山を全国に発信してきた立役者、NPO法人グリーンバレーの大南信也理事長とは幼なじみでもある。「地域の活力を生み出すには、引っ張るリーダーが欠かせない。今の地方は人づくりこそ最優先課題だ」と力を込める。

 実直で気配りができる人柄は周囲も認める。この1年は、自民系3会派が合流して昨年4月に発足した県議会自由民主党で幹事長を務めた。27人の所属議員をまとめる調整役を担い「貴重な経験をさせていただいた」と謙虚に振り返る。

 徳島大工学部を卒業後、徳島市内の建設会社に就職。道路や橋などの工事現場で15年以上、施工管理業務に携わった。手腕が評価され、グループ会社が経営するホテルに出向し、総支配人として切り盛りした。51歳だった2004年、後藤正和神山町長に請われて教育長に。県議選に初出馬する07年まで務めた。

 中学時代から野球や駅伝にいそしんだスポーツマンで、現在は県議会野球部の主将でエース。年に数試合はマウンドに立っており「球威よりもコントロール重視。まだストライクはしっかり投げられる」と胸を張った。神山町神領の自宅で妻、長女、次男との4人暮らし。65歳。