23日に開幕する第90回選抜高校野球大会を前に、阿南市で事前合宿を行う富山商業高校(富山県)の選手、コーチら約40人が4日、現地入りした。市が同校を受け入れるのは初めてで、9日までJAアグリあなんスタジアム(同市桑野町)などで練習に励む。
宿泊する桑野町の旅館では、住民が歓迎の横断幕を掲げ、地元の阿波踊り連・達粋連が乱舞を披露して出迎えた。歓迎式では岩浅嘉仁市長が「今回も徳島からは選抜大会に出場していない。私たちは富山商高を全面的に支援するので頑張ってほしい」と激励した。
選手たちは食事後、スタジアムに隣接する屋内多目的施設「あななんアリーナ」で汗を流した。2年の福島幹主将(17)は「素晴らしい環境で思い切り練習できることに感謝し、勝ち進めるよう準備したい」と語った。
合宿期間中、桑野、山口両町の婦人会が昼食時に温かい汁物や茶を振る舞うほか、桑野地域振興協議会が用具の運搬などを手伝う。
阿南市ではこのほか、日本航空高校石川(石川県)が10~14日に事前合宿する。