後半、CKからゴール前に攻め込む徳島の(後列左から)鈴木大、秋山、押谷=鳴門ポカリスエットスタジアム

 徳島ヴォルティスの前身・大塚FCとホンダFCがJFL時代にライバル関係だったのは約15年も前の話。J1を経験し、今は二つカテゴリーが下の相手に格の違いを見せつけるはずだった。だが終わってみれば0―2の完敗。「宿敵大塚にリベンジを」とのホンダサポーターが掲げた横断幕通りの結果となった。

 攻守に落ち着きがなかった。好機と見るや人数を掛けて攻める相手とは対照的。スピードも厚みも工夫もない攻めに終始し、何度も後ろに戻して組み立て直す場面が目立った。個で打開しようとドリブル突破を図っても奪われてカウンターを食らい、ピンチを招いた。

 トップ下に入った押谷は「全ての面で上回っていなければいけなかった。申し訳ない」。攻守に奮闘したボランチ井澤は「守備で激しく行く、走るところでもっと走る。それを徹底しなければいけない」と悔しさをかみしめた。10日の甲府戦から先発10人を入れ替え、控え組が主体だったことを言い訳にはできないのは選手自身が一番分かっていた。

 好材料をあえて探せば、DF福岡の約4カ月ぶりの実戦復帰、GK長谷川のPKストップに加え、長身FWウリンボエフが好機に絡んだことだろうか。ウリンボエフは「もっと練習するしかない」と謙虚に受け止める。プライドを砕かれた敗戦を糧に、主戦場のリーグ戦で結果を出すしかない。

 徳島・ロドリゲス監督 ボールを奪う回数が少なく、チャンスもつくれなかった。考えていた試合展開にできなかった。リーグ戦で15試合残っているので全員で一体感を持って進めていきたい。

 ホンダ・井幡監督 スーパーゴールも生まれ、うまく試合を運べた。アマチュアクラブがJチームと台頭に戦い、勝てることを証明できた。いいサッカーをして勝つことができて良かった。