23日に開幕する第90回選抜高校野球大会を前に、阿南市で事前合宿を行う日本航空高校石川(石川県)の選手やコーチら35人が10日、現地入りした。14日まで滞在し、県内の高校5校との練習試合などを通して本番に向けて調整する。
一行は午後2時ごろ、合宿先のJAアグリあなんスタジアム(同市桑野町)に到着した。駐車場付近で選手らがバスから降りると、集まった地元住民ら約30人が大きな拍手で出迎えた。
午後3時すぎからは鳴門高校との練習試合に臨み、安定した守備で落ち着いた試合運びをみせた。2年の小坂敏輝主将(17)は「環境の整ったスタジアムで練習できるのはうれしい。試合感覚を取り戻して本番では優勝を目指したい」と意気込んでいた。
合宿期間中、桑野、山口両町の婦人会が昼食時に温かい汁物や茶を振る舞うほか、桑野地域振興協議会が用具を運搬するなどして支援する。