大相撲の高田川部屋に髙原魁成(19)=藍住町勝瑞=が入門し、春場所の新弟子検査に合格した。今場所の前相撲で初土俵を踏む。
髙原は177センチ、100キロで相撲は未経験。藍住東中ではバスケットボール部に所属し、板野高入学後にウエートリフティング部に入った。2016年の高校3年時に出場した県総体77キロ級で3位に入っている。
在学時、高田川部屋の支援者が部室に置いていった新弟子募集のチラシを目にし、相撲に関心を持つようになった。昨年3月に高校卒業後、アルバイトをしながらトレーニングを続け、1年かけて体重増に努めた。2月初旬に自ら連絡を取り、2週間ほど同部屋に滞在してけいこに加わり、入門が決まった。
新弟子検査合格に母の八千代さん(44)は「全く相撲の経験がなく、一からのスタートになるが、しっかりけいこして一歩ずつ上がっていってほしい」とエールを送った。
新弟子検査では43人が合格。この中には名西高相撲部で藤島部屋に入った上田裕也(18)=石井町石井=も含まれている。徳島県から2人の力士が角界入りし、現役の県出身力士は4人になった。